About G4A Tokyo Dealmaker 2020
G4A Tokyo Dealmaker 2020

現在募集中の課題はありません。

次回の課題が決定しましたら、こちらのサイト及びTwitter、ニュースレターから最新情報をお知らせいたします。

第7回課題について

「G4A Tokyo Dealmaker 2020」ではバイエル薬品の日本における研究開発、循環器領域およびオンコロジー(がん)領域に関するビジネス上の課題に対して、その課題を解決できるソリューションを募集します。
各課題の詳細は下記をご覧ください。また、7月に募集説明会ウェビナーを開催しますので是非ご参加ください。

G4A Tokyo Dealmaker 2020では下記のようなことが期待されます。

  •    バイエル薬品とのコラボレーションを通してヘルスケアにおけるニーズを解決する
  •    バイエル薬品とのビジネスチャンスを探索する
  •    スタートアップ企業のアイディアやツールの開発を支援する
  •    ヘルスケア市場におけるネットワーク構築およびプロモーション

チャレンジ課題

オンコロジー領域

オンコロジー領域では肝細胞がん、大腸がん、前立腺がんなどに対して分子標的治療剤やアルファ線を使用した全く新しい治療剤を提供しています。デジタルを活用して治療現場で抱える課題を解決し、医薬品の治療効果を最大化したいと考えています。

課題 詳細
バイエルの有する放射性医薬品・抗悪性腫瘍剤における医療連携と導入タイミングの意思疎通

去勢抵抗性前立腺がんは男性ホルモンの分泌を抑える治療(手術療法やホルモン療法)を実施しても病状が悪化する前立腺がんをいいます。前立腺がんは、進行すると骨に転移しやすく、去勢抵抗性前立腺がんにおいては、およそ80%もの高い頻度で骨転移が起こることが知られています。
初期ではほとんど症状が無く、進行すると痛みやしびれ、まひなどが起こり、さらに、骨のカルシウムが血液に流れ出す「高カルシウム血症」が起こると、食欲不振、吐き気、倦怠感、多尿、意識障害などの症状がみられることがあります。
骨転移に伴うこうした症状は、患者さんの生活の質(QOL)を大きく低下させる原因になるばかりでなく、生存期間にも影響を及ぼすリスク要因となります。できるだけ早い段階から適切な治療を始めて、病気の進行や症状を抑えることが重要です。

バイエルの有する放射性医薬品・抗悪性腫瘍剤は骨転移を有する症候性の去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の治療薬として2016年より使用されていますが、治療選択肢が増えた現在、本薬剤を用いた治療をどの様な患者にどのタイミングで開始するかは、臨床現場における課題の一つと言えます。
私達は、医療機関における本薬剤の投与における2つの課題にアプローチしたいと考えています。

  1.      本薬剤を導入している医療機関における泌尿器科、及び放射線科間での本薬剤の対象患者像と導入タイミングの意思疎通の向上
    多くの場合、本薬剤を用いた治療決定は泌尿器科医が行いますが、実際の薬剤投与は放射線科医が行います。治療決定には症例ごとに担当する泌尿器科医、放射線科医が情報交換し、治療方針を決定していく必要がありますが、各診療科における本薬剤の最適な患者像、タイミングに相違がある場合、スムーズな導入が困難となる事が懸念されます。
  2.      本薬剤を導入していない医療機関と導入医療機関間での本薬剤の対象患者像と導入タイミングの意思疎通の向上
    放射性医薬品は、構造設備基準や法的基準などから取り扱えない医療機関もあります。そのため、取り扱いが無い医療機関では、連携する他の医療機関に患者を紹介し、本薬剤の投与を行う必要があります。本薬剤の投与のために、医療機関間の連携体制を整備することが重要ですが、ここでも最適な患者像、導入タイミングの意思疎通が課題となっています。

これらの課題を解決し、医療機関の診療科間、そして医療機関間の意思疎通をより円滑にすることは、本薬剤の治療効果を最大化し患者の病気の進行や症状を抑えることに貢献します。これら課題を解決するソリューションを募集します。

循環器・腎臓領域

循環器・腎臓領域では、不整脈の一種である心房細動における脳卒中の発症を抑える経口抗凝固剤をはじめ、脂質異常症などの循環器疾患治療剤を提供しています。デジタルを活用し、患者さんに最適な治療を提供したいと考えています。

課題 詳細
慢性腎臓病の診断および進行モニタリング

慢性腎臓病(CKD)は腎障害や腎機能の低下が持続する疾患です。CKDの診断および進行をモニタリングする確立された臨床指標として推算糸球体濾過量(eGFR)が知られていますが、血清クレアチニン値、年齢、性別から推算されるeGFRは患者さんの体格や筋肉量、運動負荷等によって測定毎に数値が変動するため、腎機能が正確に反映されない場合があります。例えば痩せた高齢者では筋肉量が少ないためeGFRが高く推算されることがあり、また、CKD早期でのeGFRスロープは穏やかであるため、適切なタイミングでCKD病期ステージの診断がなされていないケースが散見されます。上記理由や測定の簡便さなどから、かかりつけ医では別の臨床指標である血清クレアチニンを使用している医師も多く存在します。しかしながら、血清クレアチニンにおいても、CKD病期ステージを診断・モニタリングする感度は高くなく、CKDの診断や専門医への紹介が遅れるケースがあり、患者さんが最適な治療タイミングを逃すことが課題となっています。さらに、現在の一般的なCKDに対する治療は、eGFR値そのものを改善させることではなく、eGFRの低下速度を可能な限り緩やかにすることを目標にしているため、CKD患者さんは治療による改善を感じにくく、積極的な治療への参加の障壁となっています。治療アドヒアランスの向上を考えるとCKDの治療によって改善するモニタリング臨床指標の開発が望まれます。

また、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)は、早期のCKDを診断する有効な臨床指標として、eGFRとともに臨床現場で広く汎用されています。しかしながら、特にかかりつけ医では、尿の採取が必要であるため、血液検査に比べUACRの測定頻度は、それほど高くありません。また、UACRの変化を末期腎不全に代わるサロゲートエンドポイント(治療行為の有効性を短期間で示すための評価項目。代用評価項目。)として一般的に使用するためのエビデンスは、現時点では十分ではないと考えられており、CKD病期ステージのモニタリングにUACRは適していない可能性があります。最近ではアルブミン尿が正常であるにも関わらず、腎機能が低下している症例も少なくなく、UACRとeGFRという古典的な2つの指標のみでは病勢進行のリスクを評価するには限界があると考えられます。

以上のことより多くのCKD患者さんはかかりつけ医から腎臓専門医へ紹介される適正なタイミングを逸している可能性があります。
そこで下記ソリューションを募集いたします。

  1.      CKDを診断できる簡便な臨床指標(Risk scoreなどの数理モデルを含む)
  2.      CKD進行ステージをモニタリングする臨床指標(Risk scoreなどの数理モデルを含む)。

          ※  CKDの治療によって改善する臨床指標が望ましい。

 

※  CKDの治療によって改善する臨床指標が望ましい。

研究開発(薬事)

新薬を一日でも早く患者さんのもとに届けることは製薬企業にとって重要なミッションの一つです。
新薬の開発には多くの段階があり、長い時間を必要とします。グローバル開発において現在では国際共同治験が主流となっているなか、薬事業務においても、新薬の世界同時申請・承認を目指しています。その中で重要になっているのは、各国の医療環境、薬事規制を考慮して最適な開発・薬事戦略を立案し、実行することです。研究開発において、薬事では、薬事戦略の立案において、特に、デジタルを用いたアプローチを行い、様々な情報の集約、解析などのプロセスを効率化していくことで、新薬を一日でも早く患者さんに届けることに貢献したいと考えています。

課題 詳細
医薬品の規格及び試験方法の比較

医薬品の品質を確保するため、原薬や製剤、添加剤などの品質は、それぞれ確立され、承認された規格及び試験方法(TS: Testing Standard)により管理されています。新薬の開発申請においては、新規の原薬等にはあらたにTSを設定する必要があります。
TSの設定に際しては、日本では、日本薬局方(JP)、医薬品添加物規格などの公定書の一般試験法や類似品目の規格を参照しますが、一方、米国では、米国薬局方(USP)、EUでは、欧州薬局方(EP)など、それぞれの公定書に準ずる必要があります。グローバル開発においては、各国に共通して受け入れられる品質の製品を作らなければならないため、どの公定書の要件にも適合し、その中でも一番厳しい条件に合わせる必要があります。
一般的に、新規にTSを作成する際は類似製品の公定書規格を参照することが多く、各公定書の各項目を比較検討する必要があります。特に添加剤などでは、すでに公定書に収載されているにもかかわらず、その要件は、ばらばらということもあります。
現在、この比較作業は各国の公定書の一般的な要件を熟知した担当者がマニュアルで行っており、多くの時間が費やされています。デジタル技術を使用しこれら作業を支援することは、熟練の担当者のみに頼らずとも、新薬開発における薬事業務を短縮させることができ、かつ、日本で求められる品質の確保に寄与します。
そこで、下記のような作業を支援するソリューションを求めています。各公定書の通則や一般試験法の内容、項目名等を学習する必要があります。使用する言語は英語です。

  •    各公定書で規定された試験方法規格の項目の自動抽出
  •    項目名が異なっても、規定する内容が同じ項目の自動判別
  •    各項目内容の比較表の自動作成
  •    内容が異なる場合はその個所のハイライト
  •    採用するべき試験法規格のリコメンド

参考資料:

       -   エチニルエストラジオールの日本薬局方(JP)公定書および米国薬局方(USP)公定書

       -規格試験項目例と比較表のイメージ図

プレゼンテーション資料の構築効率化

新薬の世界同時申請・承認に向けた最適な薬事戦略を立案するためには、各国の規制要件等を理解する必要があります。各国の薬事の担当者は、グローバルの会議のなかで、それぞれの規制要件等を説明し、共通点、相違点を議論して、戦略をたてます。
それぞれ、各国で、あるいは、各プロジェクトで必要な時に、規制要件の概要などをプレゼンテーション資料としてまとめています。規制要件は非常に多くの項目があり、プロジェクトや議論の内容、会議体により、様々な種類のPPTファイルがあり、各PPTファイルも多くのデータを含みます。
毎回、必要な資料を作る際には、マニュアルで該当する項目を抽出・整理する作業(例えば、資料の保管場所へアクセスし、該当する項目を探し出す作業など)に時間が費やされています。共通で使える場所に置いてあってもメインテナンスの作業が発生して、様々なバージョンがいろんな場所に分散する結果となっています。
これら一連の作業を効率化し、必要な内容のみを含むプレゼンテーションを効率よく作成することは、社内においてグローバルの会議も含み、スピーディーに薬事戦略を検討議論することや、規制当局など社外との会議において、円滑なコミュニケーション、ロジカルな説明を行うことにつながり、新薬の開発プロセスを短縮することに貢献します。
そこで、下記のような機能を持つソリューションを求めています。

  •    プレゼンテーションのTOCまたは各ページのタイトルを入れると、それに関連したスライドページがサムネイルのような状態で表示される
  •    表示されたサムネイル一覧から選択すると、そのスライドの内容が作成中のプレゼンにコピーされる
  •    コピー先のスライドマスターに合わせてスライドの体裁を整える

募集説明会(ウェビナー)

募集説明会では、スタートアップ企業を始めとした応募にご関心をもつ企業に参加いただき、プログラム概要やチャレンジ課題について説明をいたします。皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記アイコンをクリックしご確認ください。

※  募集説明会にご参加いただかなくてもご応募いただくことが可能です。
※  募集説明会の内容については予告なく変更する場合がございますので、予めご了承ください。
 

応募・選考プロセス

1. 応募登録(ウェブ応募)

2020年6月1日~6月30日(1次〆切)/ 7月31日(2次〆切)/ 8月31日(最終〆切)

応募フォームに、タイトル、課題への取り組みやご提案するソリューションなど、必要事項を入力し応募してください。PDF資料を添付ししていただくことも可能です。
応募頂いた提案は最終〆切を待たず、順次書類選考のプロセスに移ります。1次、2次、最終〆切をそれぞれ設けていますが、早めのご応募を推奨しております。

※最終〆切は8月31日に延期されました。

2. 書類選考

2020年6月~9月

応募内容を確認し、Matching Meetingへお招きする候補企業を選考します。
書類選考は応募最終〆切を待たず順次開始します。
書類選考の結果は、すべての応募者に通知されます。

3. Matching Meeting

2020年7月~11月

選出されたイノベーターは、弊社の各課題責任者と直接コラボレーションの機会を議論する会議にご参加いただきます。
今後のコラボレーションについて双方の同意が得られた場合、覚書を締結します。

4. Signing Day

2020年11月下旬(詳細は決まり次第お知らせします)

今後のコラボレーションについて覚書を締結した企業を、東京で行われる”Signing Day”にご招待いたします。
コラボレーション内容の対外的な公表や参加者間の交流会などを予定しています。

 

※  詳細は応募規約をご確認ください。

特典

バイエル薬品株式会社(以下、「弊社」といいます。)が主催する「G4A Tokyo Dealmaker 2020」(以下、「チャレンジ」といいます。)に応募の方(以下、「応募者」といいます。)は、以下をよくお読みいただき、同意の上応募してください。応募された時点で、本規約に同意したものとみなします。

1.応募資格

チャレンジへの応募者は、以下の条件を満たす必要があります。

  •    日本国内に活動拠点をおくスタートアップもしくは企業であること。
  •    書類選考を通過した場合、"Matching Meeting"に参加できること。

2.応募に関しての注意事項

    -本チャレンジへの応募は無料ですが、交通費・宿泊費等応募に関する費用は応募者の負担とさせていただきます。 

    -  応募は本サイトの応募フォームからのみ受け付けます。

    -応募時の記入内容に不備がある場合や、連絡先が不明などの場合は、応募が無効となりますのでご注意ください。

    -提出物は、応募期間中に提出された場合にのみ受付けます。応募最終締切後に提出された場合は応募を無効とさせていただく場合があります。

    -応募者は、提出物の送信を自己の責任の下に行うものとします。第三者が送信したと思われる場合は応募が無効となります。弊社は、第三者が著作権を持つ画像や素材、または提出物に含まれる第三者秘密情報の使用については責任を負いません。

    -応募者は、当チャレンジ運営事務局の運営方法にしたがうものとします。また、運営方法(本応募規約を含む)は事前に予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。

なお、弊社が以下に該当すると認識した場合、応募者に通知することなく、応募を無効とさせていただく場合があります。

  •    公序良俗または法令等に違反し、またはおそれのある場合
  •    第三者の権利を侵害していると判断される場合
  •    応募内容に虚偽があると判明した場合
  •    応募者が本規約に違反した場合
  •    その他、弊社が本チャレンジの趣旨に照らし不適切と判断した場合

3.応募期間および手順

応募期間は2020年6月1日から2020年8月31日までです。ただし、応募期間は変更される場合があります。弊社の代表からなる審査員は、4.選考基準に基づき、弊社担当者との実用化に向けた議論の場に招待する応募者の選考を行います。ただし一次締め切り、二次締め切り時点で応募のあった提案に対しては応募期間終了を待たずに選考を行います。

応募者は、応募期間終了までに、プロジェクトを説明するプレゼンテーション資料および必要事項(課題への取り組み、提案するソリューション、そのインパクトやビジネスプランなど)をG4A Tokyo websiteの応募フォームから登録する必要があります。関連文書としてPDF(最大20MB)を使用することができます。

送信されたファイルに不備がある場合、応募者に通知され、再提出することができます。チャレンジに関連しない提出物は選考の対象となりません。

応募期間は変更する場合があります。この場合、本ウェブサイトを通じてお知らせいたします。

4.選考基準

選考は、次の基準に基づいて行われます。

  •    独創性
  •    実現可能性
  •    インパクト
  •    妥当性
  •    関連スキルと専門知識
  •    プレゼンテーション品質

5.特典

弊社担当者と実用化に向けた議論の場の提供

6.選考結果の通知

弊社は、9月末までに選考結果をすべての応募者に通知します。通知は、応募時に入力したメールアドレスに送信されます。選考通過通知を受けた応募者は、指定された期限までに返信する必要があります。返信がない場合、失格となります。選考により有望と判断された企業については応募締め切りを待たず弊社担当者との議論の場に招待する場合があります。
結果の通知日は変更する場合があります。

7.免責

弊社は、チャレンジへの応募または特典に関連して生じた損害等については一切責任を負いません。

個人情報に関する取扱いについて、応募された提案に関する情報は、応募内容の選考および応募者との連絡において利用するものとします。応募者に事前にご同意いただくことなく、社外に開示、提供することはありません。個人情報保護方針については弊社ホームページをご確認ください。

バイエル薬品株式会社:個人情報保護方針