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2016.06.28
第1回最終選考会、「飲み忘れゼロ!プロジェクト」が新たな価値を生むソリューションとして最優秀賞受賞
第1回Grants4apps Tokyoの選考課題は、「服薬アドヒアランスを改善する革新的な解決方法」でした。患者さんやヘルスケアの関係者をサポートすることを目的とした「ソフトウェア、ハードウェア、モバイルアプリケーション、ウェアラブルデバイス、その他テクノロジー」など、日本市場を対象としたヘルスケア関連のテクノロジーや IT ソリューションのコンセプトまたは開発中のソリューションを対象としました。27日の最終選考会では、事前審査で選ばれた上位3チームがプレゼンテーションを行い、最終審査の結果、慶應義塾大学医学部循環器内科 木村雄弘氏の「飲み忘れゼロ!プロジェクト」が最優秀賞となり、助成金100万円が贈られました。
レセプションでのネットワーキング風景
募集課題概要
名称 | 第1回 Grants4Apps Tokyo |
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主催 | バイエル薬品株式会社 |
日時 | 2016 年 6 月 27 日(月) 18:30~20:30 |
場所 | イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区) |
課題 | 服薬アドヒアランスを改善する革新的な解決方法 |
審査基準 |
- 患者さん、医療関係者が抱える問題に対して画期的でインパクトのあ る解決策 - “something different”(これまでとは違うやり方)で新た な価値を生み出す革新性の ある解決策 - ビジネスとしての実現可能 性 と適合性 |
最優秀賞特典 | 助成金100万円 |
表彰結果
最優秀賞
代表者 | 木村雄弘氏(慶応義塾大学 医学部循環器内科) |
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タイトル | 飲み忘れゼロ!プロジェクト |
ハードとソフトの両面から、飲み忘れゼロを目指すプロジェクト。多種類の薬に対応可能な、使い捨て型 の内服管理用ピルケースと、服薬情報を収集・管理し、患者さんと医療関係者の双方が共有できるインターフェースで構成する。利用者が意図することなく、さまざまな体調データや服薬データを記録し、患者さんと医療関係者に伝達できるため、患者さんは 内服忘れを防止でき、また医療者は高齢者に対して より安全に投薬管理できる。
優秀賞
代表者 | 原 聖吾氏 (株式会社情報医療) |
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タイトル | 遠隔診療を活用した服薬遵守率向上プロジェクト |
オンラインで診療行為を可能にする「遠隔診療プラットフォーム」を用いて患者さんの利便性を高めるこ とで、服薬遵守率の向上をサポートする。医療関係 者側は PC、患者側はスマートフォンアプリをインタ ーフェースとして用いる。本プラットフォームを用いれ ば、医療関係者への負担を最小限に、適切に患者 側に情報提供や疾病啓発などを行えるようになる。 多忙な現場でリソースが限られていた医療関係者も、より手厚いケアを患者さんに施すことができ、服 薬を継続できる患者さんの数を増やすことができる。
代表者 | 秋葉春菜氏 医師 |
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タイトル | おくすりサポート プロジェクト |
薬剤の内服方法、量、作用機序、副作用などの情報 をわかりやすく提供するアプリ。患者さんは自分のペ ースで薬剤についての理解を深められるほか、内服ログを残すことで内服率を把握できる。不調を感じた 際は、アプリにて不調具合を具体的に選択して記 録、副作用の出現状況を外来受診時に医療関係者 に伝達できる。また服薬において不安や不満を感じ て自己休薬に陥ることを防ぐため、コミュニティ内の 正しい知識を持ったサポーターの助言や精神的サ ポートを受けられる情報共有機能も付いている。
左からバイエル薬品 高橋俊一、情報医療 原聖吾氏、慶応義塾大学 木村雄弘氏、医師 秋葉春菜氏のチーム、バイエル薬品 菊池紀広